ポメブロ

帰れない国の代わりに つくりだす夢の国

自虐と自己愛

自虐と自己愛

 

自虐は、一見謙虚さを強めた慎ましやかな態度のようにも見えるが、対象が誰であれ本質的にそれを傲慢にこきおろして見下すというその卑しい性根を伴った態度であり、なおかつそれを自分に擬態させ姿を明確に現そうとしない卑怯さとあわせても極めて悪質だと思う。

自分を手厳しい口調で罰し切り捨てる様子を誇示することで、自分の見せかけの弱さを盾に他者から突っ込まれる予防線を自らそこかしこへ張り巡らせ自己防衛に勤しむ、実はそんな自分を含めてナルシスティックに大好きなのだ。
結局その同じ目線は必然的に他者へも向けられており、途端にその相手に対しても同じ口ぶりでこきおろし始めることになる。

倒れ伏せたら

どんなに辛い気持ちに沈み、もうこれ以上進めない、立ち上がれもせずずっとこのまま地面に倒れ伏せていたいと心底願う時でも、新しい今日はこうも当たり前にやって来て当たり前に世は前へ前へと忙しく進み続けて行くものなんだなと思う。 世が自分を置き去りにして皆遠ざかってゆく感覚。

悪夢

自宅近くが一面熾烈な炎に焼き尽くされる大火事になり(たぶん空爆によるもの)、その近くにあった聖堂の屋上に掲げられた十字架が焼け落ち、とどまらない猛火がいよいよ自宅へと迫ってくるという禍々しい悪夢を見た